メロディのフレーズを意識して、自由に歌う演奏を心がけたいですね。このとき、各フレーズの間が詰まった感じにならないようにすることが大切ですね。[A]の1小節から2小節にかけての部分を例にしてみましょう。3～4拍目に音がありませんから、つい急いでしまいがちですね。こういうとき、メロディの呼吸に合わせて間をとるように意識するとちょうどいい感じになるわけです。[B]の連打を含んだメロディは、やや念を押すような感じで。ここは2小節ごとのフレーズのくり返しによって、しだいにテンションを上げていきます。続く[C]は、それまでの盛り上がった気分をやや抑えた感じ。このメロディはゆったりとした口調で歌われるべきでしょう。左手のアウフタクトの和音は柔和に、和音の持続の響きを大切にしてください。