結婚式でよく演奏される3曲がメドレーになっています。1曲目のメンデルスゾーンの結婚行進曲はシェークスピアの戯曲「真夏の夜の夢」の付随音楽の5幕目に出てくる曲で、式場では新郎新婦の入場やケーキカットの際の定番中の定番でしょう。2曲目「愛の喜び」は古いフランス歌曲です。作曲者マルティーニ（1741～1816）は当時、教会を中心に活動した人です。歌詞の内容は曲のタイトルとは異なるようですが、日本では式場のBGMとしてよく耳にします。3曲目ワーグナーの結婚行進曲は歌劇「ローエングリン」の中の婚礼の合唱として用いられた曲で、新郎新婦の厳かな入場にぴったりの定番曲です。1曲目の「結婚行進曲（メンデルスゾーン）」は、特に音の粒をそろえてしっかりと演奏し、ペダルは短めに濁らない程度に踏むとよいでしょう。2曲目の「愛の喜び」は歌い上げるように優しいタッチでゆったりと弾きましょう。3曲目の「結婚行進曲（ワーグナー）」はゆったりとした間合いで、ト長調の部分はメロディと内声を分離させるように心がけてください。