15th ANNIVERSARY ぷりんと楽譜
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音の広場

Profile  西村由紀江(作曲家/ピアニスト)

幼少より音楽の才能を認められ、ヨーロッパ、アメリカ、東南アジア諸国への演奏旅行に参加し、絶賛を博す。
桐朋学園大学入学と同時にデビュー、今までに30枚を超えるアルバムをリリースする。美しく切ないオリジナルのメロディには、幅広い層からの支持がある。
ドラマ・映画・CMの音楽を多数担当するほか、TV・ラジオの出演やエッセイの執筆も行う。年間60本を超えるコンサートで全国各地を訪れる傍ら、ライフワークとして「学校コンサート」や「病院コンサート」、そして被災地にピアノを届ける活動「Smile Piano 500」にも精力を注ぐ。2011年にはデビュー25周年を迎え、国内だけでなく、香港、韓国、台湾でのコンサートも成功をおさめる。2012年7月には、アカデミー賞受賞アニメーション作家、フレデリック・バック氏の絵画とのコラボレーションアルバムを発売し、注目を浴びる。代表作は、ドラマ「101回目のプロポーズ」、映画「子ぎつねヘレン」、NHK「アーカイブス」など。

オフィシャルサイト http://www.nishimura-yukie.com/

フレデリック・バック meets 西村由紀江 2012.07.11 Release!

フレデリック・バック meets 西村由紀江 2012.07.11 Release!

スタジオジブリが敬愛する動画作家フレデリック・バック氏との絵と音のコラボレーション!

初回限定盤(CD+DVD)
¥2,571(税込)
HUCD-10115/B

※"かけがえのsない子供たちへ"DVDクリップ付

通常盤
¥2,057(税込)
HUCD-10116

  • 収録内容
  • 1.明日の森~ゆるやかに時は流れて~
  • 2.出会い
  • 3.モンターニュ・ソレイユ -Montagne Soleil-
  • 4.進め、進め
  • 5.生きるもの、すべてに
  • 6.かけがえのない子供たちへ

コンサート情報 Concert Schedule  終了いたしました

●ニシムラ印Vol.2 ピアノラボ~秋の七不思議~

10月5日(金)STB139(東京都港区六本木6-7-11)
開場18:00/開演19:30
お問い合わせ キャピタルヴィレッジ Tel.03-3478-9999 STB139 Tel.03-5474-0139
詳しくはhttp://www.capital-village.co.jp/calendar/concert.cgi?AN=2012080302

●「西村由紀江クリスマスツアー2012」開催決定!~ゆきえさんとクリスマスvol.2~

  • ●12月 2日(日)札幌/KRAPS HALL 開場15:30 開演16:00
  • ●12月 3日(月)仙台/retro BackPage 開場18:30 開演19:00
  • ●12月 7日(金)名古屋/5/R Hall&Gallery 昼の部 開場13:30 開演14:00 夜の部 開場18:30 開演19:00
  • ●12月 9日(日)神戸/神戸市立布引ハーブ園森のホール 開場 13:30 開演 14:00
  • ●12月11日(火)広島/LIVE JUKE 開場18:30 開演19:00
  • ●12月12日(水)福岡/ROOMS 開場18:30 開演19:00
  • ●12月13日(木)長崎/旧香港上海銀行長崎支店記念館多目的ホール 開場18:30 開演19:00
  • ●12月15日(土)横浜/横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール 開場16:30 開演17:00

お問い合わせ キャピタルヴィレッジ TEL.03-3478-9999
詳しくはhttp://www.nishimura-yukie.com/information/

インタビュー Interview

いつも「ぷりんと楽譜」をご覧いただいているみなさま、ありがとうございます!ぷりんと楽譜staffのナオです♪
さて、この「音の広場~西村由紀江SPECIAL SELECTION」も3回目を迎えることとなりました~(←ここ、拍手するとこね-笑-)!
今回は、2012年7月に発売された最新アルバム『フレデリック・バックmeets 西村由紀江』について、西村さんに、お話をたっぷり聞いちゃいます!

フレデリック・バックさんと言えば、そう!短編アニメ映画賞部門で1988年のアカデミー賞も受賞した、『木を植えた男』でとっても有名な作家さんですが、この原作は、バックさんの同名の絵本『木を植えた男』。この作品に、西村さんが出会い、このCDとして結実するまでに、なんと十数年もの年月が流れていたそうですよ。その辺りのお話も聞かせてもらいました。
西村さん、どうぞよろしくおねがいします!

早速ですが、フレデリック・バックさんといえば、アニメーション/絵本になっている『木を植えた男』が有名ですが、西村さんがバックさんの作品を意識されたのはいつ頃だったのですか?
またその作品のどこに、西村さんは一番魅かれたのでしょう?
デビューして10年目のころ、進むべき音楽の方向性に迷った時期がありました。そんな時に出会ったのが、バックさんの「木を植えた男」。
荒れた大地に、だれに何を言われても黙々と木を植え続ける、信念を貫く姿を見てハッとしました。
自分のつくりたい曲、弾きたい音を真摯に追求すればいいんだ、と迷いが吹っ切れたんです。
この作品と出会えたことは、私にとって大きな転機になりました。
以来17年間、バックさんは私の憧れの存在でした。
17年間も!でも、考えてみれば「ほんとうに心に響いたこと」って、何年経ってもずっと、それこそ一生でも、自分の中に残っているものですよね。西村さんは、きっと17年前に、そんな経験の一つをされたんですね。
それにしても、西村さんがずっと「ファン」でもいらしたバックさんとのコラボが実現し、バックさんの絵とコラボしたCDが出来上がるなんてすごい!と思いました。今回のCD制作のきっかけは、どんなことだったのですか?
昨年(2011年)、日本で開催された「フレデリック・バック展」に併せて、87歳のバックさんが来日されたんですね。その際、私がバックさんのメッセージを心に秘めて歩んできたことを伝え聞いた「スタジオジブリ」さんが、お会いする機会を作ってくださったんです。
でも、与えられた対面時間の1分間は、感激のあまり泣き通しで終了してしまって…。後日改めて「今の私があるのは、バックさんのお蔭です。感謝の気持ちで作った曲を、いつかバックさんのそばで演奏できたら」とお手紙を書いたら、なんとバックさんから「じゃあその曲に、絵で伴奏させてください。」とお返事を頂いたのです。感無量でした。
そこから、絵と音の文通が始まりました。実現に向かって周りの方々も一丸となって動いてくれたことも嬉しかったですね。
うわあ。感激のあまり…でも、バックさんも、その時の由紀江さんの言葉にならない声を受け止めていらしたから、その後のお手紙以降、コラボのお話がスムーズに進んだのでしょうね。
「泣き通しだった」と西村さんが言われたバックさんの第一印象、今あえて言葉で表すとすればどんな感じだったんですか?
実際にお会いしたバックさんは、絵から受ける印象そのものでした。
優しく繊細でありながら、人を包み込むような大きさ、暖かさにあふれていらしたんです。
私ももっと成長して、生き方が作品に出るような、そして人を包み込むような音楽家になりたいと思いました。バックさんや「木を植えた男」との出会いに改めて感謝しています。
その出会いを経て、アルバム制作の話が進み、実際にレコーディングまでお話が進んだのですよね!具体的には、どういう形でレコーディングされたんですか?西村さんの曲が先にあって、バックさんが曲のイメージで絵を描かれたのですか?または逆のパターンもありましたか?
途中までできた曲をバックさんに聞いてもらい、彼がそれに絵を付けて、その絵にまたインスピレーションを受けて曲が発展して。といった感じで、徐々に形になっていきました。
そして、バックさんと、彼の娘さん、そして愛犬が見守るなか、モントリオールでレコーディングしてきました!とても幸せなひとときでした。
まさに、「心の交感」がお二人の間で実現した瞬間だったんですね。写真からも、その穏やかで充実した空気が伝わってきます!出来上がったアルバムについて、バックさんは何と仰っていましたか?
「透明な水が流れるようだ」と表現して下さいました。
実はこれ、私が彼の絵から感じ取っていたことと同じなんです。
そして、「バックさんが描いた生きる物すべてを大切にする気持ちは、私が次世代の子どもに伝えていきます。」と話すと、「音楽には絵とは別の力があるから、私もうれしい。」っておっしゃってくださいました。
すごい。西村さんの想いが「透明な水」となってバックさんに伝わり、それがCDとなって聴く人にまた伝播していく…なんだかうまく言えませんが、
そんなイメージを抱きましたよ!実際に、小さくは私たち個人の細胞から、大きくは地球まで、「水」でつながっていますしねっ。なんて、柄にもなく久々に、大きな視点を思い出させてもらった気がします。素敵なお話をありがとうございました!
ところで、西村さんの曲を聴いたり弾いたりしていると、風景が浮かんだり、色んな感情が湧いてきたりしてきます。作曲はどんな風にされるのですか?ピアノの前に座って何時間…なんてことも、あるのでしょうか?
私の場合、ピアノの前に座って作曲する、ってことはないんです。
日常生活の中でのふとした感情が、そのまま音になり、それを元にひとつの曲に作りあげていくのです。
例えば、嬉しい時は明るいメロディ、悔しい時は激しいメロディが頭にうかぶので、それを忘れないうちにメモします。なので、五線譜は常に肌身離さず持ち歩いていますね。
その作曲スタイルは、私が初めて作曲した5歳の時から変わらないです。
そうなんですか!ピアノの前に座ってる、という行動より、何かを感じるってことを、きっととても大切にしていらっしゃるんですね。
さて、最後に、西村さんがいま取り組まれている「Smile piano 500」プロジェクトについて教えてください!
これは『木を植えた男』のメッセージにも重なる部分が多く、とても意義のあるプロジェクトですね。その内容について、改めて教えていただけますか?
昨年の東日本大震災によって失われたピアノの数は、500台にもなると言われています。
これまで、学校コンサートや病院コンサートでピアノを通して笑顔が生まれることを目にしてきた私として、何かしたいと強く思い、被災地にピアノとピアノの音を届ける活動を始めました。
おかげさまで、多くの方の協力を頂き、現在、グランドピアノ3台、アップライトピアノ8台、電子ピアノ4台の計15台、お届けすることができました。
私も毎回同行し、ピアノの搬入に立ち会った後、そのピアノを弾かせてもらうのですが、ピアノが届くと、わーって走ってきて必死に弾いて離れない子どももいて。“ピアノってこんなに愛しいものだったんだ”って、私のほうが気づかされたり。
ホームページでも活動の報告をしているので、そちらの方もご覧頂ければと思います。
これからも、一本一本木を植えるように、ピアノを届けていこうと思っています
http://www.nishimura-yukie.com/smilepiano/
インタビュー Interview

思いを込めて植えられた木が大地にどっしり根を張るように、思いを込めて届けられたピアノは、聴く人の心に何かを残し、それが繋がって行く…そんな印象を抱いた、今回のインタビューでした。
西村さんの最新CD『フレデリック・バックmeets 西村由紀江』からの楽譜は、ぷりんと楽譜でも発売中です!今回の特集用に、中から2曲について、コメントと演奏ポイントを特別に書いていただきましたよ。ぜひ、挑戦してみてくださいね~。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

名曲Selection

千の風になって

3回目を迎える「音の広場~西村由紀江SPECIAL SELECTION~」今回セレクトしたのは、先日、秋川雅史さんのアルバムのレコーディングでご一緒した「千の風になって」秋川さんから、「ぜひ、西村さんのピアノで」とのお話をもらい、嬉しい気持ちいっぱいにアレンジしてみました。この曲は、悲しい歌ではなく、むしろ聞く人に希望や勇気を与えることができると思います。演奏するあなたにも、聞いてくれる人にも、前向きな気持ちが伝わることを願って・・・では、レッスンを始めましょう!

千の風になって

(ぷりんと楽譜スタッフによる参考演奏です。)

演奏のポイント

イントロの1小節目から2小節目にかけての2分音符は、右手と左手のハーモニーを感じて。3小節目の右手のアルペジオは、1番上の音を響かせるようにしてください。
Aの7小節目のリズムは、「眠ってなんかいません」という歌詞に合わせると、かなり慌ただしくなるので、ピアノらしいアレンジにしました。歌の曲は同じ音が続くことが多く、それが持ち味でもあるのですが、ピアノで弾くときは、少し間引いた方がなめらかで、聞いている人にも伝わりやすくなることがあります。Bからは左手の音域が広がり、ダイナミックになります。野原をそよぐ風のように、ゆっくりと1つ1つの音を味わって弾いてください。エンディングは堂々と。

ピアノ(ソロ) / 初~中級 324円(税込)

楽譜の詳細はこちら

西村由紀江Selection

出会い

敬愛するカナダのアニメーション作家、フレデリック・バックさんとのコラボレーションアルバム「フレデリック・バック meets 西村由紀江」を作りました。バックさんの色彩豊かな絵と私の音楽とのコラボ、よかったら、聞いてくださいね。今回は、そのアルバムの中から2曲セレクトしました。1曲目は「出会い」バックさんの作品との出会いは17年前。バックさん自身とお会いできたのは昨年。16年越しの夢がかなった喜びから、この曲が生まれました。皆さんも、自分の夢を描きながら演奏してもらえたら嬉しいです。

演奏のポイント

Aのパートは、これから何かが始まる予感を感じながら弾きましょう。 Eの直前の7連符は、慌てずゆっくりと。音が上がっていくごとに、視界がサーッと広がるのをイメージしてください。Gは、愛らしくささやかに。途中で転調するところからは、少しずつ気分をアゲて。
Hは、思いっきり盛り上がりましょう。オーケストラを従えているような堂々とした気持ちで。
Jでは再び静かになります。高音の透明感のある響きを感じてください。
この曲のポイントは、ささやかで静かなパートと、盛り上がるパートとのコントラスト。メリハリをつけると、ドラマティックな演奏ができます。

ピアノ(ソロ) / 中~上級 432円(税込)

楽譜の詳細はこちら

モンターニュ・ソレイユ

「フレデリック・バック  meets 西村由紀江」からのセレクト。2曲目は、「モンターニュ・ソレイユ」です。「モンターニュ」はフランス語で「山」、「ソレイユ」は「太陽」文字通り、山の上に太陽が輝いているフレデリック・バックさんの絵からイメージを得て作った曲です。ちょっと無邪気に、子供の心に戻って、のびのびと弾いてください

演奏のポイント

この曲は3拍子です。ワルツのリズムですが、“優雅”というよりは、ワクワクする気分で楽しく演奏してください。
ポイントは、1拍目を少し長めに弾くこと。左手のベース音をしっかり弾くと、リズムが安定します。
Cのパートは、少し不思議なイメージ。転調が続き、15~16小節目で解決して元に戻ります。
Eのパートは、左手が忙しくなります。が、焦らないように!右手と左手がクロスする左手のフレーズは、ボールが弾むイメージです。

ピアノ(ソロ) / 中~上級 432円(税込)

楽譜の詳細はこちら

月刊ピアノ
月刊ピアノ

西村由紀江のレッスン・エッセイ『名曲カレンダー』毎月連載中!2012年10月号は名曲Selectionでご紹介した「千の風になって」です!
巻頭特集にはAKB48の松井咲子が登場! 
歌やトークの他、ピアノ演奏の仕事や音楽番組の司会など、活動の幅も広げている松井咲子のピアノインストアルバムで待望のソロデビュー!
毎月20日発売 本体価格620円+税  http://www.ymm.co.jp/magazine/piano/

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