この曲は、初級、中級、上級と別途で用意しています。この初級のアレンジは、文字通り、その中で最もシンプルな構成音に絞って、とにかく簡単にしています。３部作とも言える３つのバージョンを比べれば、アレンジにはさまざまな方法があり、“こうじゃなきゃいけない”という制限なんてないということを理解してもらえるでしょう。この曲に限らず、ほかのすべての曲で多様なアレンジができるので、トライしてみてください。(1)：特に難しいフォームではありません。中指で3弦5フレットを押さえ、人差指は１&２弦４フレットをセーハしておけばスムーズに音をつなげられます。続くEsus4の部分は、そのまま人差指と中指を２フレットずらし、薬指で２弦７フレットを押さえましょう。そうすれば、次の和音は薬指を離すだけです。(2)：場面展開する部分です。フレーズが動きますが、人差指は６フレット、中指は７フレット、小指は９フレットという位置を固定したまま弾けば、複雑なフォーム・チェンジは必要ありません。また、前に弾いた音を残すことも意識しましょう。(3)：“チクタクチクタク”の部分ですね。今回は、開放弦をうまく使うことによって３弦１本だけで弾けるようにしてみました。なので、運指自体はまったく難しいことはありません。３弦12フレットは小指、３弦７フレットは人差指という感じでよいでしょう。気をつけてほしいのは、すべての音の長さを一定に保つということです。そうすることで時計の雰囲気を出してください。