この曲の収められているデビュー・アルバムの頃の私は「ジャズ」のスリリングでワイルドな世界にすごく憧れていて、何かというと突進型の曲(なにせB型のイノシシですから)を作ることが多かったのですが、ふっとことやさしいフレーズが頭の中に繰り返し湧き出てきてこの曲ができました。デビューから何年たっても一番現役で皆に親しまれているのですから不思議なものです。しかもアメリカ側のスタッフがベスト盤を作る際、一番リクエストが多かったのもこの曲。向こうのラジオ出演中、よくこのタイトルの由来を聞かれて、秋の夜、月に帰っていく「かぐや姫」のストーリーをイメージした、と言うと、その物語を教えてくれと皆に言われてつたない英語で必死に説明したものです。[C]は即興フレーズの一例です。参考にしてください。(国府 弘子)