交響曲 第6番「悲愴」第4楽章より

作曲者の死を予感した悲痛な叫びをストレートに感じる音楽です。すべてを表現するのは容易ではありませんが、[C]から頂点[E]へと向かう大きな流れははっきり表現したいところ。2人のアンサンブルの上では、[B](および[G])直前の駆け上がる16分音符や、[C]～[D]の脈打つ3連符のリズムを同調させるところは押さえておきましょう。なお[C]のPiano Iにおける、con lenezza e devozioneの指示は“やさしく、献身的な愛情をもって”の意。