メフィストワルツ 第1番

冒頭は連打音が積み重なることによって音楽的な盛り上がりを築いています。増えていく和音を強調しつつバランスをとるよう心がけてください。[B]もこの手法による変奏と考えてよいでしょう[C]からがメインテーマになります。メロディはどこかコミカルでいたずらっぽいイメージを感じさせますね。モティーフにある運動性を誇張するような感じで演奏するとそれらしくなるのではないでしょうか。[D]は上昇と下降をくり返す楽句が印象的ですね。上昇するモティーフの受け渡しがスムーズにいくように部分練習しておきましょう。[E]はPiano Iがやや忙しくなります。光沢のある高音域での効果を発揮したいですね。[F]は重々しい和音奏と速い和音奏のコントラストを面白く表現したいところ。[G]はメロディの再現部、[H]からコーダになります。最後は持久戦かと思いますが、できる範囲でテンポアップしてエキセントリックな感じを演出したいですね。