大正4(1915)年4月に行われた。島崎抱月と松井須磨子の芸術座第5回公演『その前夜』の劇中歌で、初めて歌われました。同劇団の第3回公演で歌われ、ヒットした「カチューシャの唄」の作曲者である、中山晋平が作曲。森鴎外訳のアンデルセン『即興詩人』のある章句をヒントに、吉井勇によって作詞されました。昭和27年(1952)の黒沢明監督の映画『生きる』のテーマソングにも使われ、その後も小林旭など、数々の歌手にカバーされるなどして長く愛され続けています。