明治29(1896)年5月発刊の『新編教育唱歌集(五)』に発表されました。現代では、歌詞に出てくる言葉が難解なものがあります。「卯の花＝卯木の花の略称」、「忍音＝初夏に時鳥がまだ声をひそめて鳴く声」、「水鶏＝夏の水辺で夜から明方にかけてカタカタ鳴く、渡り鳥の一種」など。言葉が難解すぎるという理由で、現代の教科書には1番と5番しか載せていませんが、1番から歌っていくうちに、だんだんと日本の初夏の風物が浮かんでくる名曲です。