前半の速い部分はキレのある演奏、後半の歌う部分はたっぷりと歌えるとよいでしょう。[A]は金管楽器が中心になりますので、力強いタッチでハリのある音を出してください。[B]、[C]はメロディーが弦、木管、金管楽器と移行していくことを意識しつつ、それぞれのニュアンスに変化がつくとよいでしょう。[C]16、17小節目の左手は、次の盛り上がりへの大切なステップとなりますので、可能な限り強く弾いてください。盛り上がりの[D]は、右手はもちろん左手の合いの手も意識してください。[E]からは左手がやや複雑ですが、流れを大切に美しく弾けるとよいでしょう。[F]は「突然」速く、強くするとよいでしょう。そして力強く、華やかに曲を締めくくってください。 （岩崎孝昭）