「神田川」など数々の名曲を生み出したフォーク・グループ、かぐや姫の『三階建の詩』にも収録され、のちに女性シンガー、イルカに提供されて大ヒットした曲です。「なごり雪」と言われて多くの人が思い浮かべるのは、やはりイルカのバージョンでしょう。しかし、細かい歌い回しなどのアレンジは、かぐや姫の歌うオリジナルに近いものにしています。こういったシンプルな曲の場合は特に、“弾く”というよりは感情を込めて“歌う”ようにプレイすることを忘れないでください。ストレッチや弦をセーハする難しい運指が多く登場するため、難度は高いと言えるでしょう。(1)：最初は、小指で１弦11フレット、人差指で２弦７フレット、中指で３弦９フレットを押さえます。瞬時にこのフォームを作るのは大変ですが、慣れるまで練習してください。次の小節は人差指で全弦９フレットをセーハし、薬指で３弦11フレットを押さえます。そのままの形で１弦13フレットを小指で押さえれば、自然に音がつながり、きれいに聴こえるでしょう。(2)：１小節目は２弦開放の音が途切れないように気をつけながら、１弦と３弦を横に移動するフレーズです。１弦上の音は人差指で押さえ、３弦上の音は中指と薬指を使い分けるようにすると、なめらかに聴こえるでしょう。２小節目ではそのフォームを維持したまま、小指で２弦18フレットを押さえます。(3)：人差指で全弦14フレットをセーハしておき、中指で３弦16フレット、小指で２弦18フレットを押さえましょう。そうすることで自然と音が残り、次の運指にもつなげやすくなります。