ビートルズの楽曲もそうなんですが、やっぱり名曲っていうのはソロ・ベースにしやすいんです。こういうメロディが美しい曲っていうのは、同時に和音も美しいですし、アレンジがしやすい。この曲も、１小節目の単音弾きだけで、なぜかコード感が出るんです。アレンジとしては、始めはシンプルに、徐々に広がっていく感じを大切にしました。それに、メロディとコードが一緒に動くので、テンポどおりに弾かず、タメて弾いても味に聴こえるんです。(1)：まず、和音の形を作り、小指の動きでメロディを追います。小指以外の指もしっかり押さえたままキープし、音が途切れないようにするのが重要です。(2)：１弦と３弦はメインのメロディなので、ポジション移動するときに音が途切れないよう、スライドで音をつなげるように意識してください。(3)：ポイントは、小節が変わるところのA音です。実際は音が途切れるわけですが、オクターヴ下のA音を鳴らすことで、聴感上はつながって聴こえるところです。(4)：フィンガリングのポジションは、人差指が９フレットで以下、10～12フレットとおのおのの指がひとつずつフレットを担当します。(5)：１弦の人差指を主導にし、３弦を押さえる指を中指、薬指と使い分けて移動していきます。ただし、音はあくまでもつながっているイメージで！(6)：これも(2)のバリエーション。ポイントは１小節目３拍目のC#mのフィンガリングで、それまでと押さえ方がガラッと変わりますが、何度も練習すれば、スムーズにできるようになります。