となりのトトロ 〜モーツァルト風〜

「となりのトトロ」の明るく屈託のないメロディのイメージがモーツァルト「ピアノ協奏曲 第27 番 K.595 第３楽章」（このメロディはK.596の歌曲「春への憧れ」に使われています）とぴったり重なったので、原曲に沿うよう、ロンド形式を意識したアレンジにしました。全体の構成は【 a – a’– b – a’– c – a（の展開）– c – a’– b – a’– coda 】となっています。『となりのトトロ、トトロ～』のメロディが主題a、『誰かがこっそり～』のメロディが主題cとなっています。bやaの展開部とcodaは、モーツァルトオリジナルのフレーズを使っています。スラーの指示も原典版に従っているので、ニュアンスの違いを味わって演奏してください。主題aが[F]では変ロ短調、[G]では変ホ長調、変ホ短調で現れます。変ロ長調との音色や雰囲気の違いも楽しんでいただければと思います。 （秋山 さやか）