※この楽譜は、原曲をアレンジしたものです。フレーズ、曲の構成、調性などが原曲と異なる場合があります。
冒頭から[A]までの部分は、情熱的で堂々とした中にも、どこか物憂げな表情を感じさせます。厳格なテンポを保ちつつ不安や葛藤を表現する、そんな音楽です。[B]から[C]はメロディにおけるショパン固有の装飾的な楽句が特徴的ですね。8分音符の和音奏を背景に自由で抑揚のあるメロディの動き。連弾という制約を受けつつも繊細な感情変化を自分なりに表現したいですね。[D]から[F]は、装飾的なメロディが感情の高まりを表現していますね。メロディを与えられた奏者は楽譜を十分に読み込んで、自分なりのニュアンスを獲得しましょう。また、伴奏する奏者もサポートするという意識を忘れないでください。[G]はフィナーレの部分。曲頭部分との関連性を感じさせつつ収束していきます。終止の和音は唐突にならないようにしましょう。