ヤマハ「ぷりんと楽譜」
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稲垣さんのライヴ・サポートをしたことがありますので、この曲もそのときに演奏しました。アーティスティックな雰囲気のある方で、テレビにもたくさん出ていたり、曲が使われたりしていましたよね。この曲は筒美京平さんが作曲です。筒美さんはアイドルにも曲を書いていますが、アーティスティックな歌手に書くときはまた曲調を変えて曲を作ることができる人だと思うんです。しかも自然にやっているんじゃないかなって。 筒美さんといえば歌謡曲をはじめとした日本のポップスをたくさん作っている方です。で、この曲はテンション系を使っていてシティ・ポップらしい複雑な響きになっているんですが、洋風ではなく、あくまでも和風な使い方をしていて。ナインスやメジャー・セブンスを使うと簡単に洋楽っぽくできるんですが、ヨナヌキ(ペンタトニック)やシックス・コードといった歌謡曲的な響きを使うことで日本的な仕上がりになっているのが“らしい”ですよね。それでいてビートはグルーヴィなので、和風と洋風が絶妙な塩梅になっています。 シティ・ポップには“夏”や“夜景”といった象徴的なビジュアルがありますよね。稲垣さん自身とこの曲はどちらかと言えば“夜景”というクールな感じだと思います。今回のアレンジではそのクールな感じをイメージしました。イントロのシンセ・モチーフ、休符とシンコペーションでノリを作るベース、歌メロの随所に入るシックスなどの印象的なテンション・ノート……こういった曲の重要な要素をしっかりと再現しながら、鳴らす音を最小限にとどめています。
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