不気味なトレモロストリングスや一般的な西洋音楽では使われない音符が多用され、いかにもスペインの雰囲気を醸し出しています。雰囲気を出すために、装飾音も省略せずに書きました。先に弾きやすい指番号をしっかり考えてください。また臨時記号がたくさん付いていますので、正確に譜読みをしましょう。強弱の指示が多いのですが、しっかりイメージを持ち、タッチとエクスプレッションペダルの両方を使って表現してください。[A]や[B]にたくさん出てくる3連符と8分音符のリズムは、一気に弾くとスペインの感じが出ます。[D]の右手のホルンはしっかりとしたタッチで重く弾いてください。[G]からは華やかに弾いて、鮮やかに曲を締めくくりましょう。 （松内 愛）
※この楽譜は『月刊エレクトーン2016年11月号』より再収載しております。