吹き込んだ息が筒を抜ける時の音が、「風」を想わせてくれる笛の音色にインスパイアされて書いた曲です。CDでは南米出身のケーナという縦笛をフィーチャリングしています。懐かしさを感じるのびやかな旋律が、古（いにしえ）の都の穏やかなイメージと重なる印象的なメロディです。

左手にストリングスのフレーズが出てくる所は、場所によってLower Memoryが入っていたりいなかったりします。メモリーが入っている所はコードチェンジの時に音が濁らないように、一回ずつ確実に和音を押さえ直す必要があります。メモリーが入っていない所は、フレーズがブツ切れにならないように、隣同士のコードとコードの間になるべく隙間が出来ないように、指使いなどにも注意してなめらかに演奏しましょう。楽譜に書かれている強弱記号だけに縛られず、曲全体の流れや各フレーズの山と谷を意識して、必要に応じてExp. Pedalで強弱を付けましょう。