中央フリーウェイ

デビュー40周年記念のベスト・アルバムをリリースした”ユーミンこと松任谷由実。その中から今回チョイスしたのは、彼女がまだ荒井由実として活動していたキャリア初期＝1976作の名曲「中央フリーウェイ」（ちなみにこの曲は、翌1977年にハイ・ファイ・セットや庄野真代がカバーしたのを始め、近年でも矢口真里やケラ＆ザ・シンセサイザーズなど多彩なアーティストが取り上げている）。今こうして改めて聴いてみると、ポップ＆キャッチーなメロディ感はもちろんだが、軽快な16ビート系リズムを用いた楽曲アレンジや、メジャーフthの和音をちりばめたお洒落なコード展開、そしてその中にさり気なく絡むナイスな転調のアイディアなども、現在もなお色褪せない本曲のセールスポイントとして浮かび上がってくる。 本曲をバックアップするギタリストはご存知、松原正と鈴木茂の名手ふたり。それぞれが担当する、軽快なコード・バッキングとメロディアスなソロ・ワークの両パートを合体させて、1段器にまとめたのがこのスコアだ。そのギター陣の絶妙のバックアップも含めて、当時のニュー・ミュージックの華(R)と等が鮮やかに発色するポップ・センスをたっぷりとお楽しみください。