サクソフォンとバンドのための青春の輝き 〜カーペンターズ 永遠のレパートリーより〜

ソロの音域がやや高めですが、手に負えないほどのハイトーンはありません。バックのバンドも、技術的に難しいところはほとんどないでしょう。その分、音色感やバランス、メロディーの歌い方に心を込めて。表情豊かなバラードに仕上げてください。
イントロからコーダまで、曲のサイズは原曲どおりですが、歌唱部分を単にソロ楽器に置き換えたアレンジにならないよう、配慮しました。アンサンブルの部分、ソロ・フィーチャーの部分、そしてトゥッティ部分とスタイルに変化をつけてありますので、この対比を反映させた演奏が望まれます。
[A]からは、サックス・カルテットでの演奏がベストなのですが、クラリネット・セクションにオプションが入っています。力量や編成上の問題を補うためにこのオプションを使用する場合は、4声のラインが明瞭に絡み合うよう、バランスに注意すること。ソロだけを浮き立たせるのではなく、アンサンブルとして扱ってほしいと思います。
グロッケンとビブラフォンがコンビネーションで演奏する部分は、互いに音色が混ざり合うよう、マレットを選んでください。フィンガーシンバルは、なければトライアングルで代用可。また、エレキベースはウッドベースで構いません。 （森田 一浩）