風のとおり道(ショパン風アレンジ)

ノクターンOp.9-2風。この「風のとおり道」は、マイナー・ペンタトニック・スケールいう五音音階でできている曲なので、こういう全音主体の音楽は、ショパンの半音階的な音づかいとは、元来対極にあたるものです。それを無理を承知で、ショパン独特の半音階的な装飾音、減七和音、偶成和音を使ってアレンジしてみると、原曲とは全然違う雰囲気の音楽になりました。旋律は「風のとおり道」ですが、まったく別の音楽になったと思って演奏してみてください。かえってロマン主義といわれるショパン時代の精神性がよくわかって、おもしろいのではないかと思います。