「春の歌」の旋律は、装飾音による華やかさが加えられた背景の伴奏上ではっきりと浮き立つように演奏したいですね。[C]で次の「春」がこの「春の歌」の伴奏の上にオーバーラップしてきます。そして[D]ではっきりとヴィヴァルディの「春」に切り替わります。この移行する曲のイリュージョンを楽しんでください。[E]から「春の声」。ワルツのリズムになります。テンポは適当に調節するとよいでしょう。ワルツに入るアウフタクトで、テンポを少しためるのも面白いと思います。華やかな曲想ですが、比較的小さな音量で軽やかな雰囲気で最後まで弾いてください。