2台のピアノのためのソナタ ニ長調 第1楽章より

冒頭の4小節間は2人の息を合わせてかっこよく決めたいですね。モーツァルトの音楽であることも忘れずに。[A]は明るい朝の食卓をイメージしましょう。IIパート左手のリズムで安定したテンポを築いてください。[B]はIIパートのメロディをIパートが1小節遅れで追いかける（このパートのメロディは簡略化されていますが）形になっています（カノン）。[C]はそれまでの元気なトーンから雰囲気が変わります。いかにもモーツァルトらしい清楚で愛らしいテーマですね。やさしいタッチで表現してみましょう。[E]のIIパートは技術的に難所となる部分です。Iパートが合わせやすいよう部分的に練習しておきたいところ。[F]から4小節間はちょっと息抜きといった部分。続く部分とのメリハリを意識したいですね。