最初はベートーヴェンらしい堂々とした雰囲気で始まります。長い音はやせないでしっかり保てるように息を支えましょう。16分音符の上行音型は、これから何かが始まるような期待感のある輝かしい音色で吹いてください。[B]はやさしく穏やかなメロディです。スタッカートも柔らかいアタックで吹いてください。その後ミの音が続くところは、伴奏と対話をするように吹きます。[C]の4小節間のシチリアーノのリズムは軽快に、5小節目からのメロディは楽しげに弾むように吹きます。[D]からはオーケストラの響きをイメージしてダイナミックに演奏してください。舞曲のリズムを感じて、ワクワクした気持ちで音楽を楽しみましょう。[E]は熱狂の嵐から冷め、[E]の9～13小節目は音を長めに保ってメロディックに吹きます。イ長調の明るい調性を生かして、生命力にあふれたリズミカルな演奏をしてください。