ピアニストと2人でオーケストラの豊かな演奏を！[A]の悠々と落ち着いた導入部は、原曲では1～10小節目がオーボエ、11～13小節目がクラリネットとバスーン（ファゴット）、[B]はオーボエのメロディです。木管楽器の温かな深みのある音色をイメージしましょう。[C]はフルートとオーボエのメロディなので、[C]の1小節前からの五線上第3線のE音はフラジオレットにして軽やかに響かせてもよいでしょう。1小節目は弓先でスタートし、cresc.と共に弓中央方向に。[C]以降の5小節目、7小節目の2拍目等のスラーは、1音目と2音目を弓を立てて分け、ダウンダウンで弾きましょう。[D]の1小節前（1拍目はピアニストに合図して音を切り、ほんの少し間をとってから毅然とバイオリンだけで駆け上がる）とD.S. 1小節前（1拍目はピアノも休符です）は、コンダクターの客観性を持ってください。[D]とCodaは弓にスピードを持ち、弓幅も使って力強く壮大にリズムの奔流をアピールしましょう。曲終わりの2小節はピアニストと息を合わせてバシッと終わりましょう。