「目は口ほどに物を言い」と言われる程、「目」は様々な感情をあらわします。感情豊かで色彩感に満ちた「eye」になりますように！「情熱」と共に「醒めた客観性」を持った、力強くてしなやかで繊細な演技(演奏)を期待します。弾き始めにあたり、1小節目のピアノをチェックしましょう。左手の3、4拍目の3連符の音を捉えると、2小節目でのスタートがスムーズです。[B]、[C]、[D]でも常にピアノのリズムを体で感じとり、その中でバイオリンのパッセージを魅力的に表現してください。臨時記号も多く、かなり混み入っていますが、記されているボーイングはあくまでも1つの方法ですので、いろいろと試して自分らしいグルーブ感のある音の流れを創り上げるとよいでしょう。17小節目の4拍目のAsは異名同音でGisとして3の指で取ると弾き易いです。ピアノ伴奏での場合、41小節目の4拍目の8分休符をさらに1、2拍分位の”間(休み)″を空けて聴衆を魅きつけるのも「ワザ」としてポイントが高いでしょう。[F]ではタンゴのリズムを際立たせながらも音色に色気(甘やかさ)をプラスしましょう。弓のスピードと弓への圧力を微妙にコントロールしてニュアンスを出してください。