この曲はPrimoのソロから始まります。ペダルはSecondoが踏んでいてください。5小節目からSecondoの特徴的な和音が入っていよいよ登場。この和音の箇所、臨時記号は左手だけ有効ですね。右手は白鍵だけです。さて、9小節目からPrimoの右手がこの透明なメロディーを歌います。左手は和音の内声部を受け持っています。特に対旋律というものではありませんので、控えめな演奏を心掛けてください。17小節目からのSecondoは9小節目からと同じ和音進行ですが左手に幅広い動きをつける事で響きを豊かにしてあります。すこし広がりを持った雰囲気を感じていただけましたか。25、26小節目の右手の和音のトップノート、ミ・ド・ソ・シという横の動き、少し意識してもらえるとよいですね。28小節目からは右手が対旋律になっていますので、29小節の4拍裏のミに向かってクレッシェンドするような感じで演奏すると効果的です。31小節目は、低いミだけが残り音が薄くなることで、次の入りが新鮮に聞えますね。(久木山 直)