現在では合唱曲としてよく知られていますが、もとは1949年（昭和24年）にNHKのラジオ番組「ラジオ歌謡」で石井好子の歌で発表されたのが最初です。以後、瞬く間に日本中に広がり、学校の教科書にも掲載され、歌詞の題材地である尾瀬が観光スポットになりました。ただし、歌詞に出てくる「水芭蕉」が見られるのは尾瀬では5月までで、作詞の江間章子が夏でも水芭蕉が見られる土地に育ったための誤りとされています。メロディは同音連打が多くありますが、メロディは切れないように、和音ごとにペダルを細かく踏んできれいに響かせましょう。P.3の1段目1小節3拍裏からのクレッシェンドはクライマックスに向けて華やかに盛り上げて、エンディング部分は、夏が終わり秋へと向かうような気持ちで演奏してください。