小説家アルフォンス・ドーデーが作った戯曲『アルルの女』を上演するにあたり、ビゼーが全27曲の劇附随音楽をつけました。当時は劇場の経済的理由から演奏者が26人に限定された特殊な編成でしたが、その中から抜粋してフルオーケストラ用に編曲したものが組曲『アルルの女』です。ふたつの組曲から成るこの曲は、第1組曲をビゼー本人が演奏会用に改編し、第2組曲はビゼーの死後、友人であるエルネスト・ギローが編曲を手がけました。「ファランドール」は、第2組曲の第4曲目。オーケストラの豊かな響きが感じられる力強いアレンジを存分に楽しんでください！