今回のアレンジでは、よく知られている部分を中心にまとめてみました。[A]の「マイスタージンガーの動機」はトゥッティで演奏されます。U.K.は弦、L.K.は金管がメインですが、L.K.のトップ音にトランペットが設定されているところが多いので、トップ音が響くように意識しましょう。[B]の「愛の情景の動機」は、木管の美しいメロディーがフルートに始まり、いろいろな楽器に受け継がれながら演奏されます。A.T.を十分に効かせてレガートに、ていねいに奏でてください。[D]の「芸術の動機」のU.K.の弦はA.T.を効かせて表情豊かに、L.K.のホルンは深みのある音を出して朗々と歌い上げましょう。[F]は再び「マイスタージンガーの動機」が現れクライマックスとなります。EL-90/87の場合のみ、[B]9小節目で次のSONGを読み込む操作がありますので、タイミングに注意しましょう。力強くスケールの大きな演奏を心がけてください。 （大木 裕一郎）