トロンボーンをメインとした3管編成のボサノバ・アレンジにしました。トロンボーン・ソロは楽器らしさが出るように2nd Exp.でP.B.、02シリーズでは左フットスイッチでグリッサンドの効果が出るようにしています。ダラーッとした感じにならないように上げ下げのスピードはモタモタせず、少しタイトな感じで演奏するとよいと思います。もちろん記載されていない箇所に入れてもよいでしょう。2nd Exp.がない場合は、左フットスイッチでglideを設定してもOKです。強弱を考え、フレーズを大切にしてジャズ・トロンボーン奏者になりきって演奏してください。全体的に2分音符で動いているベースのパターンは、多少のズレでカッコ悪くなってしまいます。特に左手がウラ拍でバッキングする際にズレやすくなりますので、ベースの流れを意識して安定感のある演奏をしましょう。また、タッチトーンで抑揚をつけすぎると流れを止めてしまいますので、スムーズな流れを心がけましょう。ジャズ・トロンボーンの雰囲気をつかむには、是非J. J. ジョンソンやカーティス・フラーの音源を聴いて参考にしてみてください。 （倉沢 大樹）