この曲は1979年にリリースされた、サザンオールスターズにとって３枚目のシングル曲なんですが、歴史に残る名バラードだと思います。この曲に関しては、メロディをほとんど１弦だけを使って弾かなくてはいけない。普通にベースを弾くときだって、１本の弦だけで弾くのは難しいでしょ。ここではさらに、和音も押さえなくてはいけない関係で、小指１本で運指しなきゃいけない部分もあるんです。開放弦をうまく利用するためには、こういう運指にせざるを得なかった。こうした条件下でメロディを弾くと、ひとつひとつの音がブツブツ途切れがちなんだけど、それをいかになめらかに聴かせるかがこの曲のポイントで、一番難しいところです。(1)：２弦６フレットのG#は、１弦13フレットを小指で押さえにいくときに、途切れざるを得ないんだけど、意識のうえでは次の小節で同じ音を弾くまで、ずっと鳴り続けているつもりで演奏してください。(2)：この２弦５フレットの Gも(1)のG#と同じ意識で。(3)：ここの２弦18フレットの G#も、21フレットのBを弾くことで途切れてしまうけど、やはり鳴り続けているイメージで。