これは常々いい曲だなあと思っていたんです。まさにスタンダード曲と言えるでしょう。オーケストラ対応のアレンジにも耐えられる曲だと思いますね。譜面を見てもらえればわかるとおり、コード部分は２音しか使っていません。３音でアレンジすることもできるんですが、あえて２音にしてみたんです。だから弾きやすいと思いますよ。２音でアレンジすることができたのは、トニックとメロディが違っているからでしょうね。たとえば最初の音。トニック音はCで、メロディ音はEでしょ。この３度音程の２音を使えばハーモニーになる。だから２音でアレンジすることができたんです。それから下がっていくベース音は２拍単位だし、メロディもゆったりしているから、わりと簡単に弾けると思います。では、重要なポイントをいくつか見ていきましょう。(1)：ここが最初の難所でしょうね。ハンマリングとプリングを使ってなめらかに弾いてください。ここに限らず、譜面にはスラー記号やテクニック表記などをほとんど付けていませんので、各自で工夫してみましょう。とにかくこの部分では、ベース音の流れを妨げないように弾かなくてはいけません。うまく弾けない人は、次の小節のベース音のDを半拍遅らせてみてもいいでしょう。そうすればうまくいくはずです。(2)：ここではCの音をしっかり４拍ぶん伸ばしてください。そのための運指を各自考えましょう。(3)：ここも音が途切れてしまわないように注意しましょう。常に次に弾く音を意識しながらプレイするといいと思います。