この曲も往年の名曲ですね。元はジョージ・ベンソンのヒット曲で、ホイットニー・ヒューストンがカヴァーしています。ここでは、極力音数を少なくするために、コード感を決定付ける細かい音を一瞬出してやるっていう作業が多く出てきます。また、メロディの先を読みながら基本フォームを先に作っておくことで、簡単なポジション移動だけでメロディが弾けるように工夫されています。(1)：１小節目２拍目の２弦２fは、音を伸ばしておきます。２小節目ではメロディ部分にヴィブラートをかけると、より歌っている感覚になると思います。そして３小節目では、１弦６fの音を残しながら最後の拍に２弦５fの音を一瞬加えることによって、7thのコードの響きを出すんです。この１音でコード感が加わるので非常に大事ですね。(2)：２弦開放のD音をまたぐコード・フォームですね。しかし２小節目３拍目では、２弦14fを押さえなくてはいけないので、D音は消えちゃうんです。しかし、先にピッキングした３弦13fの音を残すことにより、聴感上ではルート音が残っているように聴こえるわけです。(3)：２小節目３拍目以降は、３声の和音にしたいところですが、後半に同じフレーズが出てくるので、ここではあえて音数を減らして、２声にしてます。(4)：ここが(1)と同じフレーズの部分。２小節目１拍目は２弦17fを中指、１弦18fを小指で押さえておき、次の拍で１弦16fを人差指で押さえられるように、基本フォームを作っておきましょう。(5)：ここでは９fを人差指でセーハします。このフォームを作ると、あとの運指が楽になります。