※この楽譜は、原曲をアレンジしたものです。フレーズ、曲の構成、調性などが原曲と異なる場合があります。
まず小節の頭でIIパートはアクセントをしっかりつけ、高まっていく感じを表現して下さい。[A]のIパートの3連符は1音1音を大切にします。[B]直前のIIパートの左手はシ♭音からレ音まで装飾しながら半音で上がっていくことで煽りを強く感じさせます。メインはIパートのほうですが、この動きも下方から音楽を生き生きさせている重要な要素ですね。少しクレッシェンドしてもおもしろいかもしれません。[C]ではアルペジオが2人の間でなだらかに受け渡されます。途切れないように気をつけてください。[D]のＩパートのアーティキュレーション、スラーの掛け方に注目してみましょう。細かく2音ずつになっています。大きな流れでさらっと、という印象ではなく少し重い足取りで山を登る感じでしょうか。[E]での解放を目指して少しずつ上がってください。[F][G]は表情豊かにたっぷり歌います。[H]ではさらにオクターブが重なり、広がりを持って[I]のコーダに向かって進んでください。ラストは一気に最後のシ♭音の連打のキメまで速度、ダイナミクスとも落ちないように突進していきたいですね。