1976年にリリースされたアルバム『Char』に収録されている作品で、稀代のギター・ヒーロー、Charの代表作とも言える楽曲だ。アップ・テンポで怒涛の16ビートのグルーヴ感で圧倒されるような勢いのあるロック・ナンバーで、テンポが揺れていることからレコーディングではクリックは使われていないようだ。そのためメンバーで“せーの！”で録音した一発録りだと思われる。荒々しさと勢いを持ったライヴ感溢れる素晴らしい演奏だ。ベースは2フィンガーで演奏しており、スタイルはファンクとジャズのニュアンスを合わせつつ、終始高揚感を感じさせるテンションの高いプレイ。また、音の粒が鮮明で、ピッキングの強さと安定感を持った確かな技量を感じることができる。サウンドはジャズベをアンプ直といった素直な質感を基盤としながらも、輪郭と太さもしっかりあるのが特徴。アンプのゲインを上げ目にするか、プリアンプなどでブーストするといいだろう。