Primoは「風の谷のナウシカ」と同様、歌っているかのようにピアノを響かせましょう。曲頭の調号はフラットが3つですが、Primoにはミのフラットしか出てこないので御心配なく。42小節目からのPrimoのユニゾンは、右手をやや強めにすると美しく響きます。Secondoの前奏に現れる音型は笛の呼吸のタイミングを想い描いて軽やかに弾きましょう。18小節目からのSecondoの同音反復はスタッカートが鋭すぎないよう、また音量も強すぎないように気をつけます。ここでは、Secondoの右手とPrimoの左手が交差しますので、その“やりとり”を前もって打ち合わせておく必要があります。(当摩 泰久)