※この楽譜は、ピアノ伴奏譜付きです。
H.イプセンの詩劇「ペールギュント」に基づく劇音楽が「作品23」として最初に作曲され、その後にその中から8曲選曲され「第1・2組曲」が編出されました。本来ここの劇中では第4幕の前奏曲「朝の気分」(原題)と題され、主人公ペールが朝の清々しい気分で、心機一転して新天地で新しい人生を見つけるシーンです。清々しい朝の田園の情景を描写しています。特に冒頭の「牧歌」のフレーズの音色に心がけて、レガートを美しく奏でるのが重要です。[D]からはピアノが「牧歌」を弾き、フルートは鳥のさえずりを奏でます。やがてともに消えるように終わります。最後の高音[E]音は静かに余韻を残して消えてください。